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  1. 世田谷区議会 2022-12-19
    令和 4年 12月 区民生活常任委員会-12月19日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 4年 12月 区民生活常任委員会-12月19日-01号令和 4年 12月 区民生活常任委員会 世田谷議会区民生活常任委員会会議録第十四号 令和四年十二月十九日(月曜日)  場  所 大会議室  出席委員(十名)    委員長         羽田圭二    副委員長        いたいひとし                おぎのけんじ                河野俊弘                河村みどり                中山みずほ                ひえしま 進                たかじょう訓子                高岡じゅん子                小泉たま子  事務局職員    議事担当係長      髙橋 亮    調査係主任       落合翔吾  出席説明員    副区長         岩本 康
      生活文化政策部    部長          片桐 誠    市民活動推進課長    瀬川卓良    人権・男女共同参画課長 生垣 明   地域行政部    部長          舟波 勇    地域行政課長      相蘇康隆   環境政策部    部長          清水優子    環境保全課長      坂本能崇   清掃・リサイクル部    部長          蒲牟田和彦    事業課長        泉 哲郎    世田谷清掃事務所長   畑中 健   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願審査   ・ 令四・ 一九 号 新規火葬場建設に関する陳情  2.報告事項   (1) 世田谷区立男女共同参画センター運営委託事業者の選定結果について   (2) 世田谷犯罪被害者等支援の取組みについて   (3) 世田谷指定喫煙場所整備指針の改定及び整備の考え方について   (4) 紙パック拠点回収事業の見直しについて   (5) 収集作業中における事故の発生について   (6) その他  3.資料配付   (1) 行事予定等について  4.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十一時五十九分開議 ○羽田圭二 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 本日は、請願審査等を行います。  まず、委員会運営に関しては、引き続き新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応をお願いいたします。また、発言に当たりましては、お手元のワイヤレスマイクを使用いただきますようお願いいたします。  それでは、1請願審査に入ります。  (1)令四・一九号「新規火葬場建設に関する陳情」を議題といたします。  なお、令四・一九号につきましては、二名分の署名の追加があり、代表者を含めて総計で七名となりましたことを御報告いたします。  ここでお諮りいたします。  本件について、陳情者より趣旨説明したい旨の申出があります。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。  それでは、趣旨説明を聴取するため、ここで委員会を休憩いたします。     午後零時一分休憩    ──────────────────     午後零時九分開議 ○羽田圭二 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎相蘇 地域行政課長 それでは、令四・一九号「新規火葬場建設に関する陳情」について御説明をいたします。  初めに要旨です。東京都内に全九火葬場のうち六場を所有するA社は、公益目的を有する施設であるにもかかわらず、一方的な値上げの繰り返しやコロナウイルス感染症でお亡くなりになった方の火葬受入れを合理性の乏しい理由により継続的に拒んでいるなど、公益性に著しく反する不適切な経営を行い、これによって区民生活に著しい悪影響が発生している。そのため、法令の趣旨及び通達で示された原則に従って、公営火葬場の設置を要望するというものでございます。  陳情の理由等は、世田谷区においては区内に公益火葬場がなく、本来火葬場を運営すべき地方公共団体による個人を火葬する能力が不足している中で、A社が火葬場を利用した営利追求の姿勢を強めていった場合、区民の生活に著しい悪影響を及ぼすことになる。そのため、行政による火葬場の建設及び運営を強く要望するというものでございます。詳細は陳情書に記載のとおりでございます。  続いて、陳情に対する区の考えを述べさせていただきます。火葬場経営者については、世田谷墓地等構造設備及び管理の基準等に関する条例第三条において、墓地等を経営しようとする者は、地方公共団体宗教法人法に規定の宗教法人で区内に事務所を有するもの、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律に規定の公益法人墓地等の経営を行うことを目的としたものであって区内に事務所を有するもの。「ただし、特別の理由がある場合であって区長が公衆衛生その他公共の福祉の見地から支障がないと認めるときは、この限りでない。」としております。  火葬場設置場所については、世田谷墓地等構造設備及び管理の基準等に関する条例第十条で、火葬場設置場所は、住宅、学校、保育所、病院、事務所、店舗等及びこれらの敷地からおおむね二百五十メートル以上離れていなければならないとしております。また、同条例第十一条で、火葬場構造設備について、植栽や火葬炉を設置しなければいけない数、駐車場設置義務等の基準が定められております。これらの条件を満たす場所としては、砧公園内のごく限られた一部しかないと区は考えております。  次に、建設に当たっての各法規についてです。建築基準法第五十一条では、都市計画区域内においては、火葬場新設に当たっては、都市計画においてその敷地の位置が決定している必要があるとされており、都市計画の決定が必要になります。砧公園を想定した場合、公園の面積が十ヘクタールを超えているため、東京都による都市計画決定となります。  続いて、公園に整備する場合ですが、都市公園法第七条において、公園内に占用できる、整備ができる施設として火葬場は含まれておりませんが、平成十六年度に都市公園法の一部改正による立体都市公園制度が創設されたことに伴いまして、同法第二十条で公園の地下の立体的な範囲を都市公園として定めることができるようになったため、砧公園の地下に火葬場を造れる可能性がございます。しかし、火葬場駐車場を含めて、住宅等から二百五十メートル離すことをはじめ、地下に施設を整備することによる技術的な課題の解決や経費など多くの難しい課題があると認識をしております。  以上が世田谷区内に整備をする場合の条件についての御説明です。  次に、臨海斎場について御説明をいたします。臨海斎場が整備される前は、都内二十三区部における火葬場は、都営が一か所、民営が七か所でございました。当時、死亡者数の増加が予想され、火葬場の不足が推定される中、火葬場の新設は課題となっておりました。  このような背景の中で、平成九年に港区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区の五区で臨海部広域斎場研究会を発足させ、調査研究を行い、平成十一年に臨海部広域斎場組合を設立、平成十六年に臨海斎場を開設いたしました。  開設後、利用は年々増加してきている状態でございます。平成十六年度は全体で火葬の利用が四千四十六件、世田谷区民の利用は百八十九件で、組織区五区の中における構成の割合は四・七%でした。令和三年度は全体で、火葬利用は九千三件、世田谷区民の利用は七百六十七件で、構成割合は八・五%に増加してきております。利用の件数は、開設時と比較をすると、全体で約二・二倍、世田谷区は約四倍になってきております。  このような状況の中、臨海部広域斎場組合では施設の増設を計画しており、火葬炉を現行の十基からさらに六基増設し、それに伴う設備、式場等を備えた施設を整備し、令和十二年度に利用を開始する予定でございます。区としても、今後の人口の推移、高齢化の進行などにより火葬場利用の需要は増加すると考えております。区内に火葬場を建設する場合は、先ほど申し上げた条件に合った施設にするために様々な課題があり、また、区内に火葬場を建設するに当たっては、建設及び施設運営に係る恒久的な財政負担を考慮するとともに、建設を予定する地区の近隣の住民だけではなく、区民全体の理解が必要となると考えております。  区としては、臨海斎場の充実と利用の拡大を進めることで需要に応えてまいりたいと考えております。  説明は以上です。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆たかじょう訓子 委員 人口増であるとか高齢者社会ということで、今後も需要が伸びる可能性があるということで、臨海斎場で六基新設をするというお話でしたが、見込みはどうなんでしょうか。それでも足りないという状況が想定されるんでしょうか。 ◎相蘇 地域行政課長 臨海部斎場組合の現在示されている施設整備基本方針によりますと、組織区全体の死亡者数は、二〇一五年から二〇一九年度で平均約二万八百人、それが二〇六〇年から二〇六四年ですと三万三千九百八十人と約一・六倍になると推計してございます。同様に臨海斎場の火葬の需要も、八千四百二十一人から二〇六〇年から二〇六四年については平均一万三千人分が必要と推計しておりますので、全体で約一・六倍と見込んでおります。現在、先ほどお話をしたように十基から六基増やして十六基になりますので、一・六倍の機能を備えるということで現在想定しているという状況でございます。 ◆たかじょう訓子 委員 先ほど組合の方からのお訴えがありました。公益性に乏しい、著しく反する不適切な運営、経営を行っているとのお話でしたけれども、これについての事実確認などは区としてできるのでしょうか、やっていけるのでしょうか。 ◎相蘇 地域行政課長 区では墓地、埋葬等に関する法律の規定によりまして、必要があると認めたときには、保健所による立入検査等を行って、報告を求めることは可能であります。また、第十九条の規定によりまして、公衆衛生その他公共の福祉の見地から必要があると認めたときには、施設の整備改善、使用の制限、禁止を命じたり、また、許可を取り消すことは可能だということは規定しております。  ただ、現在、世田谷区の中には火葬場がございませんので、世田谷保健所として直接指導を確認することはできないと考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 ということは、区として直接調査したり、指導したりという権限はないということなんだと思います。しかし、関係がないという状況ではありませんから、今後、何らかの形で大田区への情報提供であるとか情報把握については努力をしていただきたいということを要望したいと思います。 ◆高岡じゅん子 委員 先ほど火葬のお金がとても上がってしまっていて、国民健康保険とか区民葬に対するお金では賄い切れなくなっていると説明がありましたが、そういったことに関して何か区として情報はありますでしょうか。葬儀のときというのは、残された者は動転していまして、もう言われるがままにお金を払うというのが実態だと思うので、そこに対して、もっと臨海斎場をお使いいただけるようなことも含めて、区として何か努力できないかというのをどうお考えでしょうか。 ◎相蘇 地域行政課長 区としましては、健康保険による葬祭費の支給、区民葬といった様々な葬儀に関する支援を行ってきておりますので、必要なときにこういった情報が得られるようにという工夫は常に続けていかなければならないと思っています。特に臨海斎場の利用については、利用率が上がってきているとはいえ、認知度を含めてさらに周知していく必要があるとは考えております。 ◆河野俊弘 委員 ちょっと確認なんですけれども、先ほど区内で新規建設する場合、可能性があるのは砧公園だという話があったんですけれども、設置場所から二百五十メートル以上も離れていなければいけないという要件があるんですけれども、例えばこれは、駐車場であったりとか、建設からの距離というのはもちろんあると思うんですけれども、それまでの動線に当たる例えば道路だったりとか、そういうものが接道する場合、そこから二百五十メートル離れていなければいけないという認識があるような話を以前、自民党としても、区民に関しては今の人口規模からすれば、平時のみならず、例えば災害が起きた際などには圧倒的にキャパが足りないという話もさせていただいているので、その建築要件が、可能性があるという話なんですが、その道路の部分なども入れていくとかなり厳しい部分もあるのかなというのがあるんですが、確認の意味を含めてお願いします。 ◎相蘇 地域行政課長 先ほどの区の条例の中に、備えなければいけない機能があります。その中には駐車場という規定はありますので、駐車場に関して二百五十メートルというのははっきりしております。当然施設に入るまでの道路がこれにみなされるのかどうかというところについては、慎重なというか、専門的な調整が必要になると考えております。  そうなりますと、区の計画全体のところで、どこに、どのようなものを、どのぐらい整備するのかというところがある程度明らかになった上での調整になろうかと思いますので、現状道路について該当するか、しないかというところは、区では正式に確認を取ってはおりません。 ◆小泉たま子 委員 この陳情書の四行目になりますが、「公益性に著しく反する不適切な経営を行い、これによって区民生活には著しい悪影響が発生しています」と書かれているわけですけれども、それについて指導的なことができるかどうかという質問がさっきあったような気がいたしますけれども、これについてはどのように考えていますか。 ◎相蘇 地域行政課長 先ほどお話しした国の墓地、埋葬等に関する法律の規定によりまして、保健所から立入検査、必要があれば報告を求めることができるということ等の規定がございます。ただ、世田谷区の場合は対象となる事業所が火葬場として設置されておりませんので、世田谷保健所としての指導確認というのは直接できないと認識しています。 ◆小泉たま子 委員 随分人任せなことで、九十二万の人口がいる中で、火葬場葬祭場というのは、誰しも最後にお世話になる本当に大切な心のよりよりどころであると思います。世田谷区にないから、いろんな指導もできないし、黙っているしかないということはあまりにもひどい仕事をしているのではないかな。法律で決まっているからできないんだと言うんだったら、私は法律を変えるべきぐらいのことだと、このことについては思います。そうでなければ、私たちは黙ってそれに甘んじなくてはいけないということになるでしょう。それは、私はおかしいことだと思います。  実は、平成八年、九年あたりから、今、河野委員がおっしゃったように自民党としてもかなり盛り上がった、葬祭場が必要ではないかという議論がありました。私は七年に当選していますので、平成十年に質問しています。短いですけれども、すみません、読み上げます。「総論賛成各論反対の典型的なようなものなんだけれども、火葬場迷惑施設であってはいけないと。人、皆、最後は必ず行かなければならない場所がなぜ迷惑施設なのかと。時間をかけて、多くの区民の方々に理解を求める努力を行政として続けていくことが、とても大切だと。今――その時ですね――大田区の埋立地を利用した五区共同の火葬場建設構想もあるようですけれども、世田谷区内にぜひとも建設してほしいと思います――そその当時で七十八万です――七十八万人の大都市でありながら、ほかの区まで行かなければあの世に行けない不便さを、区長にぜひ解決していただきたいと思います。安らかな死を迎えるためにということで伺ってまいりましたが、天国に上るところが身近な区内にあることが、区民の安らぎの一つであると思います。火葬場迷惑施設ではありません。ぜひつくってください。」ということを一般質問で申し上げました。  そのときの大場区長の答弁なんですが、「火葬場につきましては、区民や区議会から多くのご意見、ご要望をいただいておりますが、現在、区といたしましては、関係五区によりまして大田区にある埋立地を利用した、いわゆる臨海部における火葬場共同建設に向けて研究を進めているところでございます。当面は、この臨海部火葬場建設に向けた研究を進めてまいりますが、あわせて区内の建設をも、適地、協力があれば優先的に検討を進めたい、このように考えております。また、一般的には火葬場迷惑施設であると考えられがちですが、だれしもが必ず最後にお世話になる、必要不可欠な施設でございます。今後とも、区民の皆様のご理解を賜りますよう努めてまいります」ということの答弁をいただいております。これが平成十年です。その後、臨海斎場が出来上がって、このことは薄れていきましたけれども、時折こういうことが出てきていました。私も外環を造るときには、やっぱり火葬場葬祭場も一つ、セットにして考えるべきではないかということを申し上げたこともありますし、砧公園で何とかならないかということを言ったこともあります。しかし、全然それが取り上げられず、できないということをたくさん言われて、今日に至っているわけですけれども、今はこの内容についてはもう誰も何も言えないような状況になっているんですけれども、今回このように出てきました。  それで私も調べてみましたところ、火葬場についてはこういう方がやらなければいけないとか、いろいろありましたけれども、区長が認めた場合にはできるというふうなことまであるんですね。区長が公衆衛生その他公共の福祉の見地から支障がないと認めるときは、この限りでないときちんとうたってあります。という中で、私はこのまま本当に努力しなくていいのかなということを考えるわけですけれども、今、区としてはできないことをいろいろ言われていますけれども、今後、区内に造るべきだということに対してどのように思われますか。今、砧公園の一部でなら、課題はあるけれども、できますよというようなお答えだったと思うんですけれども、どうでしょう。 ◎相蘇 地域行政課長 ただいまお話しあったように、平成十年当時から世田谷区内に整備すること、区も迷惑施設でないということを区民と共有して、建設について研究していきますというお話をしておりました。その後、研究していって、砧公園の部分というところが先ほど申し上げたように該当になりそうな場所だということになります。  ただ、区としても大きな問題があります。問題やできないことを並べているとありましたけれども、一つ一つ世田谷区だけで解決できない問題、東京都との問題、建設費用についても地下に造るという、国内で火葬場を全て地下に造っているという事例がございませんので、比較対象としていくようなものもないという中では、区としては、当面のところ、先ほどお話をした臨海斎場の充実で火葬の需要に応えていくというふうにしたいと考えています。 ◆小泉たま子 委員 比較対象とするものがない。これから新しいことをやるには、それは必ず研究していかなければいけませんし、臨海斎場を造るときでも五区で様々な話合い。お金の分担からして、全て話し合ったわけで、次は世田谷。だから、世田谷でやるときも、やっぱり五区の共同である程度の分担金を出すなりなんなりの約束があったと思うんです。ですから、やはり私たちは区民の皆さんが困らない、本当に安心して世田谷区から天国に行けるようにするというのは、私は最大の安心感を与えることだと思うんです。  これだけのことをやるんですから、たくさんの課題はあると思いますよ。でも、やっぱり果敢に取り組んでいくことが私は一番大事なことだと。その気力、やる気が大事だと思いますし、最後はやっぱり総論賛成各論反対の渦の中に入ってしまうわけですけれども、それが起こらないように常日頃火葬場の大切さを言っていくというのは、私は区全体として取り組んでいかなければならないことであるのではないかと思うんですけれども、重なるかもしれませんが、どうでしょうか。どうですか。 ◎相蘇 地域行政課長 区としても、今後の需要であるとか、今お話がありました区民の感情、お亡くなりになった際のことを考えますと、区内に整備されていることが望ましいだろうということはこの間もお話をさせてきていただいておりますし、それは変わるものではないと認識しています。  ただ、何度も繰り返しになりますけれども、先ほど来、整備をすることに対する制度的な問題、地理的な問題も話をしましたけれども、やはりどれだけ区民の方、近隣の方を含めた理解が得られるか。この後、火葬場砧公園に整備するというお話を、研究といえども進めていくに当たっては、そこに造っていくという区の姿勢、前提があっての話だろうと。これまではある種仮定の話であったり、書面上からうかがえる可能性等についての検証になりましたけれども、先ほどありました道路が実際に該当になるのかとか、本当に精緻な図面を引いたわけではないので、引いてみたら実は二百五十メートル取れませんでしたという結果がこの後出てくる可能性もございます。また、東京都がそれに同意をしていただけるかどうかという不確定なものもあるときに、区としての姿勢をきちんと決めていくというのが常に必要なことだろうと考えています。  ただ、当面、今の時点では、区としては臨海斎場というふうに考えているところでございます。 ◆小泉たま子 委員 先ほどから世田谷では、桐ヶ谷とか、代々幡とか、お世話になっているわけですけれども、世田谷区民お世話になっているわけですよ。それに対して何も言えないこと自体がおかしいことで、言わせていただくべきだと思うんですね。保健所でもどこでもちゃんと申し入れて。それは五区の中での話合いを持って改善できることではないですか。そのことについてはどうですか。 ◎相蘇 地域行政課長 斎場の建設に係る以前に、今回お話がありました会社の状況についての情報は、報道等もされていましたし、国会等でのお話もありましたので、臨海斎場の組織五区の中では、課長会部長会等情報交換情報共有をさせていただいているところです。また、保健所については、区長会全体での確認、お話がされているという情報も入ってきておりますので、区としてできること、できないことはありますけれども、そういったところも今後、組織五区または特別区というところで対応していくことができないかという検討がされていくと考えております。 ◆小泉たま子 委員 区民の権利としてきちんと物を申していけるようなことはやっていくべきだと思いますので、これは要望しておきます。 ○羽田圭二 委員長 以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対する御意見と取扱いについて、各会派より、併せてお願いいたします。 ◆河野俊弘 委員 先ほど質疑の中でも確認しましたけれども、区内においては砧公園に設置できる可能性があるという話もありますし、接道の面もまだ確認されていないというところもありますので、その整備条件に当たるかどうかというのをしっかり進めていただきたいということがまずあります。  その中で、今回、現状ある民間の葬祭場経営状況について陳情者の御説明もありましたけれども、その点については民間の問題であるというところもあります。ただ、設置には区に指導権限があるという話もありましたので、世田谷区としても区民の方がたくさん利用されている施設でありますから、そういったことがあるというのは先ほど説明もありましたけれども、しっかりと世田谷区としても意見を広域的に連携を取って進めていただきたいとも思っています。  ただ、その整備条件は厳しく、新規建設の可能性については今後十分に姿勢を明確にしていくべきだとも思いますし、継続的に見ていただきたいということがあります。先ほど臨海斎場の増設の件もありましたけれども、予定では二〇三〇年度に設置・増設完了の目安が出ていますので、まだまだ期間はかかると思います。その間にやはり世田谷区としても、これだけの九十二万の人口規模を有する枠で、先ほども言いましたけれども、平時のみならず、災害が起きた際とかには非常に問題になる点が多いかと思いますし、区民に寄り添った形でそういった意見をしっかりと吸い上げて進めていただきたいとも思っております。  この問題は自民党としても継続的に注視してまいりますので、今回の態度としては継続とさせていただきます。 ◆河村みどり 委員 公明党の令四・一九号の陳情に対する取扱いは継続でお願いいたします。  区内の火葬場の確保については、今、様々、るるお話がございましたけれども、これまで区議会でも議論がずっと交わされてきたということもあります。火葬場区民生活において必要不可欠な施設であり、今後の高齢化社会を見据えますと、我が党としても整備していくべき施設であり、区の重要課題と捉えております。  しかし、区内で確保するとなると、先ほどもるるお話がありましたが、極めて限定的な可能性しかないという現状もありまして、また、地域住民をはじめ、区民の理解を得ていくなどの様々な課題も多いということも認識しております。  一方で、八年後になりますが、臨海斎場火葬炉、また、ホールなどが増設されるという動きが現実見えてきているということで、まずは臨海斎場の計画をしっかりと推進していくことが現実的であると考えております。その上で、もう二十年後には多死社会が訪れることを踏まえていけば、やはり今後、議会としても自区内に火葬場を整備すべきか否かという議論をしっかり重ねつつ、区側としても検討していくべきであること。これまでも議会で求めてまいりましたけれども、再度申し添え、公明党の意見とさせていただきます。
    中山みずほ 委員 立憲民主党会派としては継続ということでお願いしたいと思います。  今、様々陳情者の方のお話や課長のお話を伺う中で、他会派からありましたが、今の条例等の整備を踏まえますとまだまだ検討しなければならないことがあること、また今、臨海斎場でも、五区の中で十基から十六基、一・六倍にするというお話もありましたので、まずはここが現実的な道筋なのかなということで継続とします。  一方で、先ほど来、意見もありましたけれども、災害の場合、また、これからの需要拡大の実情を踏まえますと、そこのシミュレートということは必要なのかなと思っています。  もう一点は臨海斎場、今後、区民の方の利用拡大を図るためにも、きちんと周知していっていただくことを要望したいと思います。 ◆ひえしま進 委員 無所属・世田谷行革一一〇番・維新としましては、御指摘の企業についての詳細が分からず、事実関係を確認できませんが、公営火葬場を設置することについては我が会派でもかねてから議論してきたところでありまして、考えを同じくするものでありますので、趣旨採択とします。  ただし、火葬場迷惑施設とも言われるものですので、近隣住民の理解がまず大前提であることを強調しておきたいと思います。 ◆たかじょう訓子 委員 令四・一九号の陳情について、日本共産党世田谷区議団の態度は継続とさせていただきます。  先ほどの説明の中に、臨海斎場に六基分の増設計画がある、区内での火葬場の整備について、今の数は想定内、足りる状況だというふうな御説明がございました。しかし、想定外のことが起こるということも今後議論が必要だと思っております。しかし、区内で整備する場合には区民にも多大な影響があります。場所の確保や住民の合意形成が難しい施設であるとも認識しております。そこも含めて議論が必要だと思っております。  運営については、先ほども申しましたけれども、一部の事業者により、公益性に乏しい、公益性に著しく反する不適切な経営を行っているとの訴えがございました。これは大変切実だと思います。区民にも悪影響を及ぼすということで、ぜひここについては、世田谷区には調査、指導の権限がないという御説明でしたけれども、事実確認、そして情報提供情報把握の努力を世田谷区としてもやっていただきたいということを求めておきたいと思います。 ◆高岡じゅん子 委員 生活者ネットワークとしては、こちらの令四・一九号の陳情に対しての態度は継続でお願いいたします。  他会派の方もおっしゃったとおり、これからの多死社会に向けて、火葬場というものは、暮らし的に安心して天国に行くために本当に欠かせないものになります。臨海斎場をきちんと計画的に増置していくということは現実的に本当に必要なことだと考えます。  また、送る家族のことを考えますと、言われるがままにお金を払うということが実際だと思いますので、消費者保護という視点からも、ぜひ適正な価格で使えるようにという働きかけを二十三区の区長会などを通じてきちんとしていただくことが必要ではないかと思います。  新しい斎場の建設に関しては本当に難しい問題だと思いますので、区民全体の理解と、そして特に当該地域の方の理解について丁寧に進めていただくことを要望しておきます。 ◆小泉たま子 委員 継続でお願いいたしますが、三つ要望します。  指導監督ができないということですけれども、こんなことはあってはいけないことなので、とにかく積極的に区としての考え方が言えるように改めてやっていただきたいということ。  もう一つは、もうすぐ百周年を迎えるわけですけれども、そのあたりまでに世田谷火葬場についてのあるべき姿をはっきりと区民に示すべき時期だと私は思いますので、それも念頭に置いていただきたいということ。  もう一つは、基本計画にもやはり火葬場のことはしっかり入れていただいて、区民に安心していただくと。そういう将来的なものがなくて、基本計画なんてあるはずがないので、そのことを要望し、継続とさせていただきます。 ○羽田圭二 委員長 それでは、本件の取扱いについてお諮りいたします。  本件につきましては、趣旨採択、継続審査と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでいかがでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 御異議がないようですので、令四・一九号は継続審査とすることに決定いたしました。  以上で請願審査を終わります。  ここで理事者の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 それでは、2報告事項の聴取に入ります。  まず(1)世田谷区立男女共同参画センター運営委託事業者の選定結果について、理事者の説明を願います。 ◎生垣 人権・男女共同参画課長 それでは、世田谷区立男女共同参画センター運営委託事業者の選定結果につきまして御報告を申し上げます。  1主旨でございます。世田谷区立男女共同参画センターの運営業務を委託するに当たりまして、プロポーザル方式による公募を実施し、運営事業者の候補者を選定いたしましたので、御報告するものでございます。  2の対象施設は、世田谷区立男女共同参画センター「らぷらす」でございます。  3、プロポーザルにより選定された事業者につきましては、現在も委託しております社会福祉法人共生会SHOWAが候補事業者として選定されました。  4履行期間につきましては、令和五年四月一日から令和八年三月三十一日までの三年間でございます。  5業務内容につきましては、記載のとおり、世田谷区の男女共同参画推進の拠点施設といたしまして、男女及び多様な性を含めた全ての人が性別に関わりなく自分らしく生き生きと暮らすことができる社会の実現を目指し「講座・研修」「相談」「居場所」「情報提供・収集」「活動の場」を中心に、それらを有機的に連携させながら事業を実施するというものでございます。  次に、6選定方法等でございます。まず、選定委員会を設置いたしまして、選定基準に基づき提案書の書類審査、ヒアリングによる審査、公認会計士による財務審査を行い、総合的に評価するという方法で選定を進めました。  まず(1)の選定の経過でございます。九月二日の本委員会に御報告した後、九月十二日に公告、九月二十六日に参加表明を締め切り、二つの事業者からの御応募をいただきました。その後、十月二十六日に企画提案書提出を締め切り、参加いただいた二つの事業者から御提案をいただいております。十一月一日より選定委員会による書類審査、十一月十七日にヒアリングによる審査を行い、委託事業者の候補者を選定したところでございます。  右肩の二ページ目にお移りいただきまして(2)選定委員会の構成でございます。外部委員といたしまして、男女共同参画・多文化共生推進審議会の会長、また、東京都の男女共同参画センターに当たる東京ウィメンズプラザの所長、人権尊重の観点から世田谷地区人権擁護委員会の代表、そして、今回から新たにネットワーク構築や共同参画の観点から社会教育を専門とする大学教授にも加わっていただきまして、これに庁内関係所管の部長三名を加えた計七名の構成といたしました。  (3)評価項目につきましては、今後充実を図る視点として掲げました、「より多くの方が安心して気軽に利用できる施設運営」「区民・団体・事業者等の参加・参画・協働の促進」「地域ネットワーク構築」「広報、普及啓発」この四つの視点をどのように運営に反映し、事業展開をするかを評価できるよう、①から⑤に記載の評価項目を設定いたしました。  7の審査・選定結果でございます。合格基準は七名の総合計の六〇%、八百二十五点以上と定めまして、表の右側に記載のとおり、合計が一千三百七十五点満点のところ、最も高い得点を獲得した事業者が一千七十三点、得点率七八・〇%でございました。このため当該事業者を候補事業者に選定したということでございます。  8主な選定理由でございます。まず、一つ目の理由の後段に掲載しております、より多様な主体が安心して利用し、交流することができる施設運営に向けて、また、二つ目の理由の後段、地域が主体的に進める男女共同参画の地域づくりに向けて、そして、三つ目の後段、アウトリーチによる全国展開や、顔の見えるネットワーク構築を活発化すること、最後、四つ目といたしまして、広報・普及啓発をより充実させることの四点につきまして、それぞれ具体的な提案が行われました。安全かつ安定的に運営できる専門性と運営実績を土台に、長年の課題でもあります地域に開かれた施設運営に向けての意気込みと取組を具体的に打ち出されたことが選定の主な理由でございます。  御報告は以上でございます。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆いたいひとし 委員 くしくも同じ団体になったわけですけれども、これまで区が目指してきたらぷらすについては、いわゆる改善の余地あるいは改革の余地というものがあったからこそ、このようにプロポーザル等になったかと思うんです。これは区の姿勢にもよるかと思うんですけれども、区がらぷらすに対して、目指すべき課題だとか、テーマだとか、そういうものと今回の世田谷区の評価項目がまず合致しているのかどうか。何か手前みその報告ではないかと思うんです。何が課題だから評価項目になったのかということが全く明らかになっていないで、評価をしましたと言うのはちょっとおかしなことではないだろうか。ですから、課題に対してどう応えてくれるのかが大事であって、評価項目があって、評価項目を評価したから選ばれたという報告よりも、そちらのほうがより大事ではないかと思っているんですね。  例えば私たちが言ってきた就労支援なんかはダブっていますよね。ここでやっていることと産振がやっていることは重複しているのではないか、改善すべきだと言っていました。また、らぷらすの存在というか、知名度が上がっていないというのは区民意識調査の中でも明らかになっていますよね。そうしたことをどう改善するのかとか、課題をどう改善するかということが大事であって、事業所を選ぶ報告をすることよりも、そちらのほうがよっぽど重要ではないかと思うんですが、区の姿勢、また、らぷらすに対して、今までは任せているんだから何も言えないというような姿勢があったかと思うんですが、それが変わるのか、変わらないのか。幾つか質問していると思うんですが、お答え願えますか。 ◎生垣 人権・男女共同参画課長 まず、区の課題意識といたしまして、やはり男女共同参画センターの役割として、ジェンダーに起因した困り事、生活上の生きづらさみたいなものに対してきちんとアプローチしてサポートしていくという福祉的ケアの要素があるようなリスクアプローチの部分と、共同参画と言われるように、全ての人が性別に関わりなく参画できるような社会を目指していくという、全ての区民の方々を対象にしたポピュレーションアプローチ的な部分という二つの要素があると考えております。  今回、長年の課題ではあったんですけれども、共同参画をどのように実現していくのかという部分について、前回のプロポーザルの結果を御報告したときも委員会からかなり強い御指摘をいただいていたところもありまして、その後、男女共同参画・多文化共生推進審議会でもらぷらすの運営の在り方についてもろもろ、どのような在り方が望ましいのかという議論をさせていただきまして、やはり地域に開かれた施設運営をしていくべきではないかということで、今回、今年度から動いております第二次男女共同参画プラン後期計画の中にも、地域と共に男女共同参画推進を推進するための仕組みの強化と体制の充実ですとか、区民・団体・地域の支援者が主体となった多様な交流の場・機会の充実、地域との連携強化・利用促進のための情報発信の強化の三つの柱を新たに盛り込んでいるような形になっております。  特にらぷらすの認知度が低いという部分に関しては非常に課題だと思っておりまして、今回、その周知啓発、広報活動をどのように進めていくのかという部分に関しても、提案内容の一つの項目として掲載させていただいております。ホームページですとか、「区のおしらせ」ですとか、紙媒体であったり、ウェブ媒体であったり、いろんな様々なあらゆる手段を活用して普及啓発していくというところももちろんあるんですけれども、やはりもっと多様な方々にらぷらすを利用していただくという部分で、例えば講座だったりとか、居場所とか、イベントとかの周知をするタイミングで、ただチラシを配って終わりということではなくて、ターゲットになる分野の団体の集まりに出向いていって、こういう目的で、こういう事業を実施しますので、ぜひ参加してくださいというようなことをやっていきたいと考えております。  併せて、そのタイミングで、研修室の利用が余りまだ伸びていないという部分もありますので、研修室も男女共同参画の活動をしている団体でしか使えないのではないかというようなイメージはあるんですけれども、実際はそうではなくて、もう少し多様で、余暇活動とかをやられているようなグループの方でも研修室は使用していただくことができるというところをもう少し強く、しっかりPRしていくというところで、アウトリーチで出向いていったときに、事業の紹介に加えて、研修室の利用の促進に向けたPRもさせていただきたいと思っております。  ただ、らぷらす、人権・男女共同参画課だけのPRですと、なかなか難しいという部分もありますので、区民利用施設を所管しております地域行政課と連携しまして、地域行政課が区のホームページですとかで出している区民利用施設の一覧の中に、らぷらすも一定の手続を踏めば利用していただけるような内容を併せて周知していただけるような形で調整しているところでございます。  重複の部分なんですけれども、やはりここについてはずっと言われ続けている部分でありまして、らぷらすとしては、ジェンダーに起因する課題だったり、社会構造の理解を通じまして、その方の課題感だったり、悩み事に気づいて、それを解決していく力を身につけていくためのエンパワーメントをするような場であるところがポイントだと思っておりまして、具体的に悩み感だったり、課題感に対してどのようなスキルを習得していくかというような部分については、それぞれの分野で実施している事業にきちんとつないでいく。社会の中でその方がお持ちの個性や能力が発揮できるような形になるように、らぷらすとしては伴走しながらサポートしていくような形をやって、一応切り分けというのはさせていただいているところです。  ただ、実際目に見える形でうまくその連携ができていないのではないかというような御指摘もあったりとかしていて、こちらのほうでの反省といたしまして、事業を実施する直前のタイミングで何か連携できないか、調整できないかというようなところを、その事業の準備に取りかかる段階で初めて調整を始めるみたいなところがあったんですけれども、そのタイミングですと、なかなかできる部分、できない部分というのがあったりとかいたしますので、もっと前段階で、例えば経済産業部と人権・男女共同参画の次年度の計画を策定するその前年度の夏の段階から、それぞれの所管が、来年度、どのような計画でやっていくのか。そういったところの中で、連携する部分、役割分担する部分というのをやっていきたいということで、来年度に向けて今まさに動いているようなところでございます。  私からは以上です。 ◆いたいひとし 委員 今のを聞いていて、要するに重複している事業はこの十数年来、一度もお互いに話し合われたことがないという答弁だったと思うんですよ。非常に残念な答弁だと思います。前から話合いをすれば、要するにらぷらすは内向きの組織であると私たちは遠くから見ていて思います。アウトリーチなんかも言っていましたし、もうちょっと他の団体等、外郭団体も様々ありますから、そうしたところと協力し合うことがより設立した目的に合致するんですけれども、決まったメンバーで、決まったところにアプローチしても広がらないのは当たり前ですよ。ですから、そうではなくやってくださいねというお願いをしていて、結局やらずに今日まで来て。  でも、選ばれた評価は、期待できるとか、見込まれるとか、期待するとか、こんなものでいいんですか。要するに世田谷区がちゃんと指標を定めていない。例えば認知度は何年間で何%アップするとか、外へ出向いた講座を何講座実施するとか、そのようなことをしない限りは、改革をしたというか、プロポーザルをやったという形だけであって、全く見えない。世田谷区のイベントに私も多く参加させていただいていますけれども、らぷらすがそういうものに来ていたという印象はもう全くない。多分ほかの委員も同じような気持ちだと思うんです。それだけ気持ちと実際やっていることの乖離があまりにも大きいというところをずっと指摘されてきて、全く改革に手をつけずに、また同じ団体を選んだという区の責任は私は大きいと思うんです。ですから、明確に指標を設けるべきだと思うんですよ。それはいかがでしょうか。 ◎生垣 人権・男女共同参画課長 連携に当たっての調整を今まで全く話してこなかったということではなく、やっているタイミングというのが事業を実施する直前の段階での調整にとどまっていたという部分もあって、それだとちょっと足りない部分もあるので、前年度の事業計画を策定する段階から、そこも加えて調整していきたいというところです。  評価項目につきましては、開かれたらぷらすの実現に向けて、具体的にどういうことをやっていったほうがいいのかということに関して、区とらぷらすとで月一回、定期的に課題の確認をするような場で課題とそれをどのように改善していくのかという話合いの場を持っていたりですとか、今回プロポーザルを実施するに当たりまして、今後のらぷらすの在り方という部分で、今年の一月から三月までの間で、男女共同参画に関連の深い分野の地域の団体の方ですとか学識経験者の方に入っていただいて、在り方の検討委員会というのを立ち上げて検討させていただきました。その結果も踏まえて、男女共同参画・多文化共生推進審議会でらぷらすの事業内容について、他自治体の実施状況とかも含めてどのようにしていくのがいいのかというところの御意見をいただきながら評価指標の案をつくりまして、その評価指標についてこういった評価でやっていっていいのかという部分については選定委員会のメンバーの方々からも御意見をいただいてつくり込んでいるものになります。  例えば今回、企画提案力という評価項目の中で、事業の周知・広報活動の提案力というような項目を定めているんですけれども、そこの具体的に評価する視点といたしまして、年代層、対象に応じたPR手法であるか、区民、団体、事業者が男女共同参画への興味、関心を高め、理解促進を促すための工夫があるか、情報媒体、ホームページ、SNS、チラシ等の活用方法が検討されているか、センター利用を促す工夫があるか、こういったものをそれぞれ細かく、一つ一つ評価項目についてどのような状態になっているのが望ましいのかというのをつくり込んで評価させていただいたところです。  今後、来年度以降の事業運営の展開に当たりまして、こういった評価項目に沿って、提案していただいた内容をしっかり実現できるかどうかという部分に関して、事業者に任せ切りということではなく、区も一定の考え方。評価項目を定めましたので、それにのっとって運営していくことができるのかというのをしっかり委託管理の立場としてやっていく必要があると思っております。 ◆いたいひとし 委員 委託事業をするのではなくて、区が企画して、その目標に向かってちゃんとやってほしいということを繰り返し言っているのであって、やれなかった説明を聞いているのではなくて、重複事業だって、この十年間のスパンで話をしているわけですよ。年度当初どうのこうのではないんですよ。答弁の仕方とか、考え方とかがちょっとおかしいのではないですか。そこが問題だと言っているのです。  今の答弁こそ、やっぱり議会への姿勢、皆さん方、行政側の問題点そのものだと思います。十年間放置しておいて、年度当初、話合いをしなかったからできなかった。それから話合いをしていたという言い訳をするようなこと自体、もう既にらぷらすの事業のありようがいいかげんだというか……。必要なことだから厳しく言っているんですよ。どうでもいい組織だったら、何も言わないですよ。期待しているからこそ言っているのであることをぜひ理解してほしいわけですよ。  区の関与が云々かんぬんと言ったけれども、これは前からそのように言っているんですね。要するに区に何の考え方もないから、企画だけ委託して、終わっていると。そうではなくて、運営協議会があるんだったら、らぷらすそのものがどうあるべきかということをちゃんと明確にして、評価軸をつくるとかいう形にしてもらったほうがいいのではないですか。また三年なり四年たっても変わらないということがないように、これは意見だけにしておきます。  委託事業は明確な答弁がなかった。非常に残念ですが、副区長、最後にここだけ聞いて、終わります。 ◎岩本 副区長 今回公募させていただいて、前回は一事業者だけでしたけれども、二事業者ということで比較検討させていただいたということです。どうしても公募で二事業者の中から一事業者選ぶということでございますので、優位性の中で、これまでの事業者を選ばせていただいたということです。  ただ、課長の説明がちょっと長くて、要領を得ないところはありましたけれども、私も提案書を見させていただいて、大分こちらからの課題、投げかけに対して、選定委員の方々からは一定の評価を得た上で、今回選定させていただいたということです。今後の事業所の進行管理といいますか、委託の中身の管理ですけれども、御指摘いただいたことを十分踏まえましてやっていきたいと考えてございます。 ◆高岡じゅん子 委員 私たちは、らぷらすが地域に開かれた運営であることをずっと望んでまいりました。今回のプロポーザルの中で運営協議会の定期的開催ということが提案の中で約束されていたことがここで確認できましたので、この定期的開催というのが年に一回とかいう形にならずに、せめて四半期に一回とか、年に四回以上、本当に実質的に行われることとか、たくさんの地域団体の中で、登録しているけれども、お使いになっていない。先ほどの研修室の利用が進まないという話なんかで見ましたら、むしろお使いになっていない団体の方に出てきていただいて、どういう使いにくさがあるのか、積極的に聞いていくとか、やはり登録している全ての団体、全員の声を聞くような拡大運営協議会のようなものとか、ぜひ本当に開かれた運営になるように後押ししていただきたいというふうに要望いたします。 ◆たかじょう訓子 委員 この間、区民の方からの御相談などで、夫からの経済的な仕打ちなどがあってという御相談があったときに、ああ、これは多分DVになるだろうということで、らぷらすでの相談をお勧めしました。その方はDVであるという認識をお持ちでなかったんですね。やはりらぷらすの事業者や職員の方の専門性の高さというのを私はそのときに認識しました。早速その方との面談をしたりとか、必要な支援につなげていただいて、本人の自立につながって、前進していると私も御本人から伺っているので、そういった専門性の高さというのを私は評価しているところです。  こういった問題というのは、犠牲者になってしまってから気づくようなケースが多いのだと思います。まさか自分がそういう被害者になるとは思わなくて、想像もつかなくて、自分がDVの被害者になっているんだという認識がなかなか持てないという状況なんだと思うんです。私が今後期待しますのは、人権問題の周知啓発ということについてぜひ力を入れていただければなと思っていて、アウトリーチについても、前回のところでは外に向けての評価についてちょっと難ありというような御指摘がその審議会の中であったと思うんです。そこが改善されているんだろうと私も思っていますし、今後さらに世田谷区としてもこの問題にしっかりと取り組んでいただきたく、被害者になって、指摘されて初めて気づくということではなく、しっかりと敏感に、適切な態度を皆さんが取れるという状況になると。私は私の権利をきっちりと主張すべきだ、この場ではそうするべきだと。DVにしても、パワハラにしても、そういった人権意識を持っていくということの啓発を本当にやっていただきたいと期待しております。  非常に重要な事業をされていると思いますし、専門性が高いのは私も実感しましたので、ぜひぜひ力を入れてやっていただきたいと要望いたします。 ◆中山みずほ 委員 プロポーザル、前回は一者のみだったところが二者になったというところは、まず一点、評価できるのかなと思います。ただ、これはすごく難しい事業だと思うので、そんなに簡単に手は挙がらないものだと思います。また同じく三年後、プロポーザルをやったときも、結果的に従来やっているところが一番区のことを分かっていたり、区の課題を分かっていたりすると思いますので、同じくなる可能性はきっと高いだろうなと思いながら、今、様々委員から御指摘あったところに関しては、繰り返しませんが、課題感を持ってやってもらいたいと強く要望したいと思います。  一点だけ、ジェンダー主流化という言葉が出てきてから、らぷらすの事業において何か変わったことはあるんでしょうか。 ◎生垣 人権・男女共同参画課長 まだまだ十分ではないかも分からないんですけれども、地域の方々と協働してやる取組、区民企画協働事業というものをらぷらすでやっているんですけれども、そこには男女共同参画そのものを推進するという目的だけではなく、例えば音楽とジェンダーだったりとか、平和とジェンダーみたいないろんな分野と掛け合わせて進めていくような区民の活動団体の方々からの御提案というのは非常に多くいただいています。そういったところで、きちんと丁寧にらぷらすでも、その活動の中に男女共同参画、ジェンダー平等の大切さを組み込んでいただいた中での活動を知っていただくというのを広げていきたいといったこと。また、災害対策ですとか経済産業、それから教育、子ども・若者といった関連の深いような所管ともまだまだ十分ではないという部分もあるかも分からないんですが、事業をやるに当たっては連携協力できるような形で意見のすり合わせをさせていただきながら進めている。できるだけ人権・男女共同参画課、らぷらすだけで進めるのではなくて、それぞれの分野の活動の所管にやっていただけるような形での働きかけを行っております。 ◆中山みずほ 委員 今のジェンダー主流化というのは、区が標榜するSDGsの図の中でも、ゴール五のジェンダー平等だけは全体に係る位置づけの図になっていたかと思うんです。あの意味は当然らぷらすも理解されていて、これは世界規模の話で、全ての視点においてジェンダー主流化、ジェンダーが必要であるということで、今、区民企画協働事業などでも、例えば平和とジェンダーとか災害――災害はよくあると思いますけれども、例えば区の事業ごとにもあると思うんです。高齢者だったら、高齢者とジェンダーって必ず出てきます。介護の問題もあります。子ども・若者でも必ずあります。教育委員会なんかは、教育ということで必ず、今、最も授業の中でも取り入れているものだと思います。こことは関係ないだろうというところがほぼないわけですね。そういう意味では、外郭も含めて、庁内でもらぷらすの存在をもっと知ってもらいたいなと。この前、シルバー人材センターでちょっと不適切な発言がありましたけれども、そういったところも含めて、全部目を見張ってもらうことを区とらぷらすで共有してもらって、その中からできることを検討してもらいたいと思います。  要望ですけれども、例えば私が子どもの小学校の読み聞かせに行きたいと本を探しているときに、普通に近くの図書館のレファレンス機能を使ったんですね。男女共同参画が小学生でも分かるような絵本はないですかということに対して、レファレンスがなかなか効かなかった。これは、申し訳ありません、教育委員会の問題だと思うんですが、ところが、そこにらぷらすの図書館のあれが出てこなかったんですよ。つまり浸透していないんですね。それで私がお伝えしたんです。らぷらすというところがありますと。結果的には、らぷらすへ行ったらたくさんいい絵本があるんですよ。だから、そういうことも含めて、区民への周知だけではなくて、庁内への周知ということも徹底していただきたいと思います。  以上、要望です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に(2)世田谷犯罪被害者等支援の取組みについて、理事者の説明を願います。 ◎生垣 人権・男女共同参画課長 続きまして、世田谷犯罪被害者等支援の取組みについて御報告を申し上げます。  1主旨でございます。平成三十年区議会第四回定例会におきまして、「犯罪被害者等支援条例制定に関する陳情」が趣旨採択され、四年が経過しております。この趣旨採択の後、世田谷犯罪被害者等支援検討委員会での検討の上、令和三年六月に犯罪被害者等相談窓口を設置し、一年半が経過いたしました。この間の相談窓口での取組実績とそこから見えてきた具体的な課題、今後の進め方につきまして、現状を御報告させていただくものでございます。  2のこれまでの経緯でございます。少し主旨のところと重複する部分もございますが、平成三十年十二月に条例制定に関する陳情が趣旨採択されております。その後、令和元年十一月に犯罪被害者等支援検討委員会を設置いたしました。この検討委員会では、区に求められる役割、地域で支える仕組みなどについて検討いたしました。その後、令和二年九月に検討委員会としての報告を取りまとめ、犯罪被害者等に身近な区は、相談窓口という支援体制を先行させることが望ましい。必要な支援施策についての検討は検討委員会で継続して行うことが望ましい、条例を制定する場合は、犯罪被害者の声を聞き取った上で、必要な施策が定義されていくことが望ましいという御提言をいただいております。  こうした経緯を踏まえまして、令和三年六月に犯罪被害者等相談窓口を設置し、支援に着手したという状況でございます。  次に、3相談窓口による支援と実績でございます。まず(1)支援内容につきましては、相談窓口に専門の相談員を置き、①の相談対応で相談員の話を傾聴しながら、必要な支援のコーディネートを行うこと。そして、支援に応じまして、②の同行支援で警察や支援機関への付き添い、同行を行ったり、③の庁内所管と連携した支援を行ったりしております。  二ページ目にお移りいただきまして(2)、相談の実績内訳でございます。表は令和三年度六月からの十か月、令和四年度の十一月までの八か月、計十八か月間の犯罪種別ごとの相談件数となります。これまで累計五十八件の御相談をいただいておりますが、同じ犯罪種別であっても、被害の状況、ニーズはそれぞれ異なっており、まずは傾聴に努めながらニーズに一つ一つ御対応させていただいているという状況でございます。  続きまして、4相談支援から見えてきた課題でございます。一番の課題と認識しておりますのが(1)の相談支援体制の整備でございます。被害に遭われた方の多くは、ある日突然、一方的に犯罪に巻き込まれ、生活が一変してしまうことが多く、また、その影響は精神的な問題、身体的な問題、生活上の問題、仕事や学校の問題、経済的な問題など多岐にわたる場合もございます。寄せられた御相談の中には、より早期に適切な支援につながっていたら、もう少し異なる生活を営めていたのではと思われるようなこともございます。犯罪種別も様々であり、被害の状況、支援のニーズも多岐にわたるため、単独機関の支援では限界があり、庁内関係機関との連携をいかに効果的に行うかが重要になると考えております。  まずは、どのタイミングで関係者が情報を共有し、それぞれの役割を確認、得意分野を生かしながら、チームとして共に被害者を支えていくかといった、いわゆるケース会議の持ち方を整理したいと考えております。また、並行いたしまして、現在検討委員会が行っております犯罪被害者支援施策全体を検討する会議体の在り方、また、日常的に実務上の課題を共有し、よりよい連携の在り方の検討、ネットワーク構築を促す場など、重層的な支援体制をどのように整備したらよいか、また、人材育成のためにどのような研修体制が望ましいのかを検討する必要があると考えてございます。  続きまして(2)生活支援サービスの提供でございます。まず、効果的な連携のため、庁内の既存の支援メニューで犯罪被害者にも適用することができる支援の洗い出しと、それをメニュー化、可視化し、情報共有・蓄積していく仕組みが必要であると考えております。その上で、なお被害者支援に足りない部分があれば、それを世田谷区が新たな独自事業として立ち上げる必要があるかも含めまして検討してまいりたいと考えております。  また(3)普及啓発では、相談件数の少なさから、相談窓口の周知による認知度の向上と被害者等の名誉、生活の平穏を害することなく、地域全体で被害者を支えていけるよう、理解の増進を図っていく必要があると考えております。  最後、5今後の進め方でございます。今後3に記載の課題を改善し、より効果的な支援体制を構築するため(1)庁内の実務担当者を中心に構成する事例検討会を開催し、性暴力事件や交通事故など様々な犯罪種別・被害状況に応じた、ケーススタディーを具体的に重ねてまいりたいと考えております。  そこで、どこで、どのような支援ができるのか、どのタイミングで、どのように連携、つないでいくのが望ましいのか、支援・連携の実践の場で、質の向上・体制強化につなげていきたいと考えております。これと並行いたしまして(2)ですが、事例検討の状況を適時、検討委員会に報告いたしまして、犯罪被害者等支援施策における世田谷区の役割の明確化、あるべき姿を議論し、被害直後から様々な関係機関と協働して、重層的な支援を総合的かつ計画的に行うことができる体制の構築を検討してまいりたいと考えております。  そして、最後(3)、陳情が区議会において趣旨採択されていること、国の第四次犯罪被害者等基本計画の中でも地方公共団体の条例制定に向けた検討に国が協力することが明記されていることも踏まえまして、世田谷区における施策の基本理念やその方向性、施策の体系等について、条例の制定を含めた検討を引き続き進め、世田谷区として一定の方向性がまとまった段階で改めて委員会に御報告させていただきたいと考えております。  なお、三ページ目、四ページ目には、世田谷区がどこまでできるのか、その役割と連携を明確にするための参考情報といたしまして、犯罪被害者等基本法、基本法に基づく国の考え方で示されております犯罪被害者等支援の理念、国、都道府県、区市町村の責務、役割についての考え方について掲載させていただきました。また、令和四年四月時点での全国の条例の制定状況を掲載しております。後ほど御確認いただければと思います。  御説明は以上です。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 まず、今後の進め方なんですが、ケーススタディーを進めていかれることはとても大事だと思います。庁内実務担当者と書いてあるんですけれども、これはやはり横つなぎが必要だと思うので、どういった分野の方から参加者を募っていくか、まずお教えください。 ◎生垣 人権・男女共同参画課長 各総合支所の福祉四課の所属の方と危機管理部の地域生活安全課、保健福祉政策部の計画担当、保健所の健康推進課ですとか住宅管理課、教育委員会の教育指導課に御協力いただく予定です。 ◆高岡じゅん子 委員 各総合支所の福祉四課の中から、全部の方がいると、ぱっと見て五十人ぐらいになってしまうなと思ったんですが、その中から、例えば各総合支所の四課の中から代わりばんこに誰かが出てとか、保健所の方からも必ず……。世田谷の犯罪被害者関係の支援対策からとか、コアになる方は必ずいらっしゃると思うし、必ず幾つか押さえなければいけないところがありますので、横連携を取るための会なので、ぜひそこら辺はバランスよく取っていただいて、出られなかった方にもケーススタディー、個人情報の問題はありますが、できるだけ上手に共有してレベルアップを図っていただきたいと思います。 ◆中山みずほ 委員 二ページ目の4相談支援から見えてきた課題というところで、内容の問題というよりも、書きぶりについてちょっと意見を言わせていただいて質問したいんですけれども、この相談支援から見えてきた課題というふうに書かれている内容というのは、今回の犯罪支援以外でも全部に、全てに書ける内容だなと。つまり各論ではないことを課題としている限りは課題解決しないのではないかなと想定します。議会にどこまで報告するかにもよると思うんですけれども、この相談支援センターで見てきた課題が人材育成なんとかと言っている限りだと、今回の犯罪支援に関するものだからこその課題というのがあるはずだと思うんです。これだったら永遠に書き続けられる課題だと思うので、もう少しここは各論で議論される――されているならいいと思います。されているのか、されていないのかを教えてください。 ◎生垣 人権・男女共同参画課長 具体的な事例検討についてはこれから実施していく予定ではあるんですけれども、支援体制の全体の仕組みを構築していきたい。そのために、具体的にそれぞれの所管の視点から見て、困り事とは何なのか、それに対して何ができるのか、どういうところと連携していけばいいのか、どんどん事例検討の中で意見を出していただきまして、それを検討委員会に報告し、仕組み化をしていく。そこのキャッチボールがあって仕組み化を構築していくというところを目指しているところです。確かにおっしゃるように総論的な話になってしまっているんですが、具体的には今、犯罪被害の相談窓口に寄せられている御相談の中で傾聴で終わってしまっているようなケースというのも比較的ある。被害を受けてから長年たってしまっている方で御相談いただき、もう既に支援にもつながっているような状況があったときに、その方に対して何ができるのかという部分についてちょっと自問してしまう部分というのもあったりとかしております。そういったところに関して、具体的にどういった形のチーム体制で組んでいくことによって、その被害者にとってより今後の生活が平穏になるような形にサポートできるのか、検討していきたいと考えております。 ◆中山みずほ 委員 話されているということであればいいかなと思うんですが、それでもやっぱりこの書き方。ちょっとこだわるようですけれども、別にこれはどこの相談窓口でもずっと書き続けられるものという、いわゆるフォーマットのような課題になってしまっているので、今あったようなことも少しあったほうがいいのではないかなと思います。一番後ろ、三ページ、四ページに国の犯罪被害者等基本法が書かれています。ここから下りてきて、区、自治体がやるべきことが明確になると思うので、まずは世田谷区がやるべきこと。当たり前ですけれども、警察がやることをやる必要はない。やっぱりメンタルケアだとか、伴走支援だったり、給付金があるとか、そういう具体的なところへの支援につながると思うので、やっぱり区がやるべき目標も含めて考えていただきたいと思います。  以上、要望です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に(3)世田谷指定喫煙場所整備指針の改定及び整備の考え方について、理事者の説明を願います。 ◎坂本 環境保全課長 では、指定喫煙場所整備指針の改定及び整備の考え方について御説明を差し上げます。
     1の主旨です。これまで区では、平成三十年度より世田谷区環境美化に関する条例に基づき、事業者が中心に指定喫煙場所等を整備するとともに、指定喫煙場所整備指針を策定し、公有地を中心に整備してまいりました。しかし、四年半が経過し、整備可能な適地が少ない状況になってきたこと、課題のあるエリアへの対応が必要なこと等から、整備手法や喫煙場所の整備仕様等の再検討をいたしまして、本指針の改定とその整備に関する考え方を見直したものでございます。  2指定喫煙場所の現状と課題についてですが、三ページの別紙1を御覧ください。区における広域生活・文化拠点や地域生活拠点などを記載した地図上に指定喫煙場所をプロットしたものになります。青四角が民間で設置したもの、赤丸が区で設置した指定喫煙場所になります。区では広域生活・文化拠点と地域生活拠点を重点的に整備してまいりましたが、特に広域生活・文化拠点では、苦情や区の美化指導員による指導件数が多い状況でございます。その多くの苦情内容が喫煙マナー以外、煙や臭いによるものだということもあり、外部に煙や臭いが漏れにくいコンテナ型やトレーラー型の喫煙場所を平成三十年度より採用してまいりました。こうした現状を踏まえ、三点の課題がございます。  一つ目が、旧指針に位置づけのない駅の周辺でも、指導件数や苦情が多く寄せられていること。二つ目が「広域生活・文化拠点」での公有地を利用した区立喫煙場所の設置に限界があること。三つ目が、パーティション型の喫煙場所は扉や仕切りがないため、利用者がはみ出してしまうことや煙や臭いの流出による苦情が多いことでございます。  次に、3の指針の改定についてでございます。資料四、五ページが現行の指針と改定案の新旧対照表になっておりますので、併せて御覧ください。先ほどの課題を受けた指針の変更点でございます。(1)喫煙場所の計画的整備についてです。区に寄せられる苦情や相談、区内全駅周辺での美化指導員の指導件数や苦情件数、充足状況などを参考に、喫煙場所を設置できるように変更いたします。  (2)民有地の活用についてです。これまで区が喫煙場所を設置する場合は公有地で設置場所を探しておりましたが、特に「広域生活・文化拠点」である三軒茶屋などでは活用できる公有地が少ないため、適切な場所がなかなか見つかりませんでした。そのため、民有地の活用を視野に入れることで整備場所の範囲を広げて、指定喫煙場所を設置できるように変更いたします。  (3)喫煙場所の整備仕様についてです。パーティション型の喫煙場所は煙の流出や喫煙場所に扉がないため、人があふれ出ることにより苦情が多く寄せられております。これを密閉式のコンテナタイプや車両型のトレーラータイプに仕様を変更することで、たばこの煙の流出を防ぐということと、定員を定め、入退室を限定することで、喫煙場所からはみ出した喫煙を抑制します。  4直近五年間における指定喫煙場所設置の考え方についてですが、(1)、(2)のとおり、具体的には、三軒茶屋と下北沢を優先的にコンテナ型やトレーラー型にして整備していこうと考えております。  5当面の優先整備についてです。(1)三軒茶屋駅周辺については、民有地の活用も含め、適切な場所を探しつつ、地元の町会・商店街等と調整の上、指定喫煙場所を設置し、苦情が多い三茶パティオのパーティション型喫煙場所を廃止していきたいと考えております。  (2)下北沢駅周辺については、令和六年度に駅前広場の工事のため、一旦喫煙場所を移設し、工事完了後の令和七年度中に現在の場所に戻す予定としております。令和八年度以降は、駅周辺の整備状況を踏まえながら、指定喫煙所の検討を続けてまいります。  6計画的な整備についてです。その他の駅周辺についても、喫煙場所の充足状況、苦情件数、美化指導員の指導件数、鉄道事業等の地域の事情を踏まえ、総合支所等と情報共有や協議をしながら、指定喫煙場所整備について検討してまいります。  7今後のスケジュール(予定)については、記載のとおりでございます。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆河野俊弘 委員 一点確認なんですけれども、三軒茶屋、下北沢をこの直近五年間では優先する箇所として整備していくという話もありましたが、民間に対する補助も併せてということで、今、区においては整備、設置するための補助金が出ていて、他区を見ていくと、ランニングコストに関する補助の体制であったりとか、そういったところを鑑みると、今、他区の状況では民間が設置をして、その設置場所については広告収入等々で賄って設置を進めていくという話を聞いたこともあるんですけれども、三軒茶屋等の民有地を活用した喫煙場所の整備というのは、そういった事業者の可能性というのがあるのかどうか、確認したいと思います。 ◎坂本 環境保全課長 今、御質問がありました。実は喫煙所ビジネスというものが最近民間でも活発に行われているということで、利用できる建物というものはどうしても条件がございまして、特にその維持をするために得る収入は広告収入が中心になると聞いております。広告収入を得るために必要な条件としては、一日に五百人程度の人間がその広告を見る、喫煙所を利用するという前提で設置するということがまず第一のハードルと聞いております。そのほかに、当然そこの敷地を借りる、店舗の中ですとかに設置をする際は家賃もそれなりに低廉でなければいけないということも併せて伺っております。  ただ、世田谷区の中でも一坪店舗みたいなところがかなりの数ありますので、そういったところにも積極的に利用者さんも含めてマッチングができるように取り組んでまいれればいいかなと思っております。 ◆河野俊弘 委員 今後の動向は注視すべきかなとも思いますけれども、従前から私も訴えているランニングコスト。家賃相当に係る部分なのか、あるいは美化をしていくためにも今は民有地でやっていただいている方も、コロナ対策等々でごみを頻繁に替えたりとか、消毒液を置いたりとか、結構負担も増えているという話も聞いていますので、ぜひそういった部分の可能性というのも十分探りながら、民間との協働でやっていく部分というのも、これから積極的に進めていただきたいと思います。  要望します。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に参ります。(4)紙パック拠点回収事業の見直しについて、理事者の説明を願います。 ◎泉 事業課長 紙パック拠点回収事業の見直しについて御説明をさせていただきます。  資料一ページを御覧ください。1主旨でございます。区では、紙パックを有効な資源として、公共施設四十五か所での拠点回収を行うとともに、令和三年二月より、資源・ごみ集積所約八万六千か所において、他の新聞や段ボール、缶やガラス瓶の資源と同様に週一回の回収を実施し、区民の方がふだん御利用されている集積所での排出が可能となっているところでございます。一方、本年四月のプラスチック資源循環法施行に伴い、区民のプラスチックに対する資源分別の意識向上が見られ、白色発泡トレーの拠点回収での排出量が増加傾向にございます。これらの状況を受け、拠点回収事業の見直しを行うものでございます。  2変更内容といたしましては、公共施設の紙パック拠点回収を廃止し、紙パック用回収ボックスは白色発砲トレーの回収ボックスとして活用、併せて、紙パックのみ回収の施設は、新たに白色発泡トレー回収拠点場所として拡充をいたします。  なお、紙パック拠点回収の廃止は今年度末の各施設からの回収完了後、三月末の最終回収日以降、廃止後の紙パック回収ボックスを白色発泡トレー用に変更いたします。  該当する施設につきましては、資料二ページ以降の別紙1紙パック等回収該当施設一覧のとおりとなりますので、後ほど御確認をお願いいたします。  3区民への周知方法といたしましては、回収ボックスへの表示、ホームページ、さんあーるアプリ等により今後周知を行い、最低二か月間の事前周知を予定しております。  なお、既に全戸配布が済んでおります令和五年版資源・ごみの収集カレンダーには変更の反映が間に合っておらず、従来の表記となっているため、ホームページやメールマガジン、アプリ等で継続して御案内をしてまいります。  4今後のスケジュールは、記載のとおり予定をしております。  説明は以上でございます ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に(5)収集作業中における事故の発生について、理事者の説明を願います。 ◎畑中 世田谷清掃事務所長 収集作業中における事故発生について御報告させていただきます。  発生日時は、令和四年十二月五日月曜日午前十時十分頃でございます。  発生場所は、次ページを御覧ください。下馬三丁目三十八番三号の道路上でございます。  事故の相手方は、下馬三丁目在住の三十九歳の男性でございます。  事故内容でございますが、下段のほうにある現場説明図を御覧ください。世田谷清掃事務所の職員が現地のごみストッカーから可燃ごみを取り出して、小型プレス車に積み込もうと歩道上を移動していたところ、世田谷観音交差点から現場に向けて歩道を自転車で走行してきた乙の相手方が、進行方向にごみを持った職員が現れたことに気づき、急ブレーキをかけた際、自転車が転倒したものでございます。  一ページにお戻りください。損傷の程度ですが、(5)に記載のとおりでございます。  現在、誠意を持って相手方と交渉に当たっております。本件を踏まえまして、全職員に対して、改めて安全作業の徹底を指導したところでございます。  御心配、御迷惑をおかけし、大変申し訳ありません。  説明は以上でございます。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に(6)その他ですが、何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、3資料配付ですが、お手元の資料のとおりですので、後ほど御覧ください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、4協議事項に入ります。  次回委員会の開催についてですが、次回委員会は年間予定の二月六日月曜日正午から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 それでは、次回委員会は二月六日月曜日正午から開催予定とすることに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 そのほか何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後一時四十八分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...